ジャニー喜多川社長が「YOU」と呼ぶワケ

 ジャニーズタレントが持ちネタのように披露するのが、ジャニー喜多川社長の実話を集めた“ジャニーさんあるある”。テレビや雑誌の現場には姿を現さず、ジャニーズお抱え記者を集めた会見の場だけでコメントを出すため、芸能人のあいだでも「ホントは実在していないんじゃないか」といわれるほどだ。

 口癖は、いわずと知れた「YOU、○○しちゃいなよ!」。番組のコーナータイトルになるほど、メディアでも浸透している。YOUを多用するようになった理由は、アメリカ生まれ・アメリカ育ちのため、彼にとっては常用語同然だから。しかしこれは、表面的な理由。実のところは、東西で1,000人近くいる所属タレントを覚えられないため、YOUにまとめたのだ。つまり、把握していないタレントを傷つけないための、ごまかしのテクニックだったのだ。

 ちなみに、ジャニーズタレントは先輩でも「くん」と呼ぶが、これもジャニー式。91年デビューの元SMAPまでは「さん」、94年のTOKIO以降が「くん」に該当するようだ。

 では、名前そのものがYOUの場合は、なんと呼ぶのか。関ジャニ∞横山裕が、まさにそれだ。本名は横山侯隆(きみたか)。珍しく、芸名を付けられたタレントだ。理由は、ジャニーさんが読めなかったから。関西ジャニーズJr.として活動するのを機に、芸名を一般公募しようとなった。しかし結局は、ジャニーさんの独断で決めた。

 肌が白いことを理由に、「ロシア」。外国人のような見かけだったため、「ヘンリー横山」。あげく、「ケン」、「ゴウ」、「ジュン」とV6メンバー(三宅健森田剛岡田准一)のような、信じられない候補を挙げていった。極めつけは、焼肉屋で食事をしていたとき。上カルビを焼いていると、「ジョーでどう?」と言いだした。

 最終的には、「裕」と書いて「ユウ」と読ませることで落ち着いた。本人はそれを、テレビ番組のテロップで初めて知った。
 ちなみに、ジャニーさんが横山を呼ぶときは、「ヨコ」。「ユウ」だと「YOU」と混在することを意識してのことだろうが、それなら最初から、「ユウ」は避けた方がいいのでは…。ジャニーさんは生粋のひらめき人間のようだ。