eスポーツで引きこもり就労支援 「ぷよぷよ」「ウイイレ」はじめの一歩 講座開設
就労支援のプログラムとしてゲーム機を利用してコミュニケーション力向上を図ることも=金沢市本町2のカラフル・金沢で2019年5月20日午後2時5分、岩壁峻撮影

 コンピューターゲームの対戦競技、eスポーツなどさまざまなゲームを利用した、引きこもりからの就労支援に金沢市の団体が乗り出している。「ゲーム=引きこもりの助長」という先入観がある中、パズルゲーム「ぷよぷよ」など人気のゲームを通じてコミュニケーション能力を高め、社会復帰を目指すという逆転の発想での挑戦だ。

 金沢市の一般社団法人「障害者人材育成機構」が運営する訓練施設「カラフル・金沢」は4月、引きこもりからの社会復帰を目指す人を対象にした就労支援講座に「ゲームコース」を開設した。カラフル・金沢は2016年11月に知的障害者などを対象にしたパソコン講習などを開始。引きこもりを続けた人の生活リズムを整える訓練を行うなど、20~30代を中心に約30人が利用する。

 「利用者にはゲームを好きな人が多い」と、カラフル・金沢の別宗(べっそう)利哉校長(37)。金沢市はゲームを通じた交流拠点整備などに今年度450万円の予算を計上するなど、eスポーツ普及に熱心な土地柄。学校ではプログラマーらで作る啓発団体「石川eスポーツ協会」とも連携しながらゲームコース設立の準備を進めてきた。

 利用者は家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」で「ぷよぷよ」やサッカーゲームウイニングイレブン」をプレーしながら攻略方法を互いに話し合ってコミュニケーション力を高めたり、グループワークでゲームのシナリオ作りをしたりしていく。コース新設に先駆け、3月にはインターネット関連会社でゲーム事業も手がける「DMM.com」の採用担当者が来校し、在宅勤務できるテレワークについて説明した。