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 フィギュアスケートの世界選手権は21日、さいたま市さいたまスーパーアリーナで男子ショートプログラム(SP)があり、昨年11月のロシア杯で右足首を負傷して以来の実戦となる平昌五輪金メダルの羽生結弦(ANA)は冒頭の4回転ジャンプが2回転になり、94・87点で3位発進となった。平昌五輪銀メダルの宇野昌磨トヨタ自動車)は冒頭で転倒し、91・40点で6位。

 首位は、連覇を狙うネーサン・チェン(米)がほぼ完璧な演技を見せ、自己ベストを上回る107・40点。3位は4回転ジャンプはないものの、芸術的な演技を見せるジェーソン・ブラウン(米)で96・81点。3位は、全米選手権2位のビンセント・ゾウ(米)で94・17点。昨年の平昌(ピョンチャン)五輪代表の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)が78・76点で19位につける。

 羽生は冒頭の4回転サルコーが2回転になり、規定で無得点になった。だが、続くトリプルアクセル(3回転半)で持ち前の高く幅のあるジャンプを見せて3・43点の出来栄え(GOE)加点で11・43点、演技後半の4回転―3回転の2連続トーループで2・71点のGOE加点で17・78点を得た。スピン、ステップは全て最高のレベル4で、技術点は48・16点、演技構成点は5項目全て9点台で46・71点だった。

 羽生は演技後「ちょっと、焦っていた。冒頭のジャンプでミスをしてしまったのは、やっぱりちょっと焦っていましたし、その後は、一生懸命になりすぎていたと思う」と振り返った。4カ月ぶりの演技については「経験値があるので、問題ないと思う。ただ、やはり、この日本という地で、完璧なプログラムを滑りきれなかったのは、すごく悔いが残っている」と語った。

 23日のフリーに向け「とにかくもう、(SPは)不完全燃焼なので。『しっかりと燃焼しきれた』と言えるような演技を目指して頑張る」と誓った。

 羽生に続いてリンクに立った宇野は冒頭の4回転フリップで回転不足を取られた上で転倒した。続く4回転―2回転の2連続トーループは2・71点のGOE加点で13・51点、演技後半のトリプルアクセル(3回転半)で3・09点のGOE加点で11・89点を得た。スピンで一つレベル3と取りこぼし、技術点は47・51点。演技構成点は5項目中3項目で9点台で44・89点だった。転倒で1点減点となった。

 宇野は演技後「一つ目のジャンプで失敗したことに残念な気持ちはあった」と振り返った。続く2連続トーループは4回転と3回転の予定だったが、4回転と2回転にしたことについて「僕は『逃げたりするのがとても嫌だ』と言ってきたが『どうしても出遅れるわけにはいかない』という強い思いで、みんなにどう思われようと、4(回転)―2(回転)でいこうと思った。今年4回転―3回転が成功していないので、自信がなかったと言えば、それもある」と語った。

 フリーのポイントについて聞かれると「失敗しないこと」と話した。

 田中は冒頭の4回転サルコーが2回転となり、規定で無得点となった。続くルッツ―トーループの2連続3回転と演技後半のトリプルアクセル(3回転半)は決めて、出来栄え(GOE)で加点を得るなど、技術点は39・23点。演技構成点は5項目中4項目が7点台で39・53点だった。

 フィギュアスケートの世界選手権第2日は21日、男子フリーの滑走順抽選があり、SP3位の羽生結弦(ANA)は22番(午後9時2分ごろ)に決まった。SP6位の宇野昌磨トヨタ自動車)は20番(午後8時46分ごろ)、SP19位の田中刑事(倉敷芸術科学大大学院)は2番(午後5時45分ごろ)、連覇を狙うネーサン・チェン(米)は23番滑走(午後9時10分ごろ)。

 男子フリーは23日午後5時半から始まる。