新天皇の即位を国内外の賓客に披露する来秋の祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」について、政府は20日午前、招待数を前回より約800人少ない2600人程度とし、回数も7回から4回に減らすことを決定した。新天皇、皇后両陛下の負担軽減と、時代にあわせた簡素化が狙い。即位を宣言する「即位礼正殿(せいでん)の儀」の招待数は、国内外への配慮から縮小を断念し、前回と同規模の2500人程度とした。

 首相官邸で開いた「式典委員会」の第2回会合で、委員長の安倍晋三首相が表明した。関連費用は来年度の当初予算案に盛り込む。

 来春の新天皇即位を受けて、来年10月22日に即位礼正殿の儀、同日以降に饗宴の儀が開かれる。前回は正殿の儀に、外国元首、三権の長、国会議員や地方の首長、各界代表ら約2500人を招待。饗宴の儀は、それに約900人を加えた3400人程度を招き、4日間にわたり7回開かれた。

 政府は双方とも招待数を減らす方向で検討したが、日本と国交のある国が前回より約30カ国多い195カ国となるなど前回の基準では増えることが分かった。「地方の首長らの希望を無視できない」(首相官邸幹部)との配慮もあり、正殿の儀の招待数の縮小は断念。外交儀礼上で必要な範囲以外は配偶者同伴にしないといった工夫をして、前回と同規模とした。

 一方、饗宴の儀だけの招待者は800人程度減らし約100人にとどめた。一部の回では「立食形式」を採り入れ、1回あたりの参列者を増やすことで回数を4回に縮小。負担軽減のため、前回のように1日2回は開かず、各日1回にする。前回は連日だったが、10月22、25、29、31日と間をあけて開くことにした。

 新天皇のパレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」に向け、オープンカーを購入する方針も正式に決めた。国産車とする方針だ。政府は前回使用した英・ロールスロイス社製の車を修理して使うことも検討したが、約1800万円と見込まれる修理費用や安全性などを考慮。新車を買って東京五輪パラリンピックなどでも活用する。予定日の来年10月22日が荒天だった場合に備え、予備日を設けることも検討している。(大久保貴裕、田嶋慶彦)