【10月28日 AFP】アイルランドで26日、神への冒涜(ぼうとく)を禁じた憲法の規定の是非を問う国民投票が行われた。27日に発表された投票結果によると65%の賛成でこの規定は廃止されることになった。

「神への冒涜罪」の条項は、「なんらかの宗教で神聖とされる物事をはなはだしく罵倒もしくは侮辱する行為」を罰する内容で、有罪になれば2万5000ユーロ(約320万円)以下の罰金が科されることになっていた。

 アイルランド憲法を制定して独立した1937年以降この罪で起訴された例はなく、まったく時代遅れの条項とみなされていた。しかし2015年に英テレビのパーソナリティー、スティーブン・フライ(Stephen Fry)氏がインタビュー中に神を「馬鹿者」呼わばりした容疑で警察が捜査に乗り出したことで、この条項は厳しく批判された。

 この住民投票と同時に大統領選も行われ、立候補した6人のうち現職のマイケル・ヒギンズ(Michael Higgins)大統領が56%の票を獲得して再選を果たした。

 厳格なカトリック国として知られたアイルランドは近年、国民投票同性婚の合法化や人口妊娠中絶の容認も決めている。(c)AFP