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 文化庁は24日、ユネスコ国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に推薦している「男鹿のナマハゲ」(秋田県)など「来訪神(らいほうしん) 仮面・仮装の神々」について、事前審査をしていた評価機関が「登録」を勧告したと発表した。評価機関の登録勧告が覆った例はないといい、11月末からモーリシャスである政府間委員会で正式に決まる見通し。

 無形文化遺産は芸能や祭り、社会的慣習、伝統工芸技術などが対象。ナマハゲや「能登のアマメハギ」(石川県輪島市能登町)、「宮古島パーントゥ」(沖縄県宮古島市)など東北から沖縄まで8県の10の行事からなる。

 無形文化遺産は世界で399件あり、同じ分野での単独登録は難しくなっている。政府は2009年に登録されていた「甑島(こしきじま)のトシドン」(鹿児島県薩摩川内市)を広げる形で、仮面・仮装の異形の姿をした者が「来訪神」として家々を訪れ、怠け者を戒めたり人々に幸福をもたらしたりする行事をひとまとめにして登録を目指した。16年3月に提案書を提出したが、登録件数の少ない国からの提案を優先するユネスコの規定に基づき昨年は審査が見送られていた。日本では能楽や歌舞伎、和食、和紙など21件が登録されている。(上田真由美)

無形文化遺産登録を勧告された「来訪神」

①男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市

②吉浜のスネカ(岩手県大船渡市

③米川の水かぶり(宮城県登米市

④遊佐の小正月行事(山形県遊佐町

能登のアマメハギ(石川県輪島市能登町

⑥見島のカセドリ(佐賀市

甑島のトシドン(鹿児島県薩摩川内市)※

薩摩硫黄島メンドン(同県三島村)

悪石島のボゼ(同県十島村

宮古島パーントゥ沖縄県宮古島市

※は2009年に登録済み